マシーン日記@京都ロームシアター

3月13日。

晶哉ちゃんの生まれた尊い日にマシーン日記の当日券を購入。

14日の昼公演キメました。

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 ちぇぬいと記念撮影。当たり前に全員横ぬいで刺されるんじゃ?ってビビりながら撮った1枚。

 

幕が開いて一番最初に思ったのは『横、ほっっっっっっっっそ!!!』

あんな細い横、初めて見たかも?ってぐらい細かった。一瞬、横じゃない人かと思うぐらい細かった。私の記憶の横はメンバーに太ったって言われて松竹座の屋上で縄跳びしてた横だからビックリした。

そんなミチオ(横)のナレーション『嵐の夜、哀れな女工を強姦した』から始まったマシーン日記。

展開早い。置いてかないで。

 

嵐の夜に女工(サチコ)を強姦したミチオは兄(アキトシ)が経営する工場のプレハブと右足を鎖で繋がれて監禁されている。アキトシは責任をとってサチコと結婚。そんな工場にサチコの中学の担任(ケイコ)がパートで採用されてくる。壊れた携帯を直した事をキッカケにミチオと結ばれたケイコが『私あなたのマシーンになる』と言い、狂気の世界が深まっていくお話。

 

すっっっっっっっっごい疲れた。

舞台の熱量が凄いし、お話の持つ圧力も凄いから本当に疲れた。

頭使うとかそんな難しいお話じゃないけど、見終わった疲労感が半端じゃない。

こんな疲れる舞台1日2回もやってる演者さん達本当に凄い。

最初、ミチオが強姦した罰でアキトシがミチオの右足とプレハブを繋いでると思ってたけど、お話が進むにつれてどんどんミチオが一番普通の人に思えてくるのが一番怖かった。ミチオ一番普通じゃん!何で鎖で繋がれてるの?って思った次の瞬間に『いや、あいつがそもそも強姦したらこうなってんじゃん?』って思うの繰り返し。

アキトシは隣に住んでるけど、あんまり関わっちゃ駄目な人。

サチコは全部を周りのせいにして自分を悲劇のヒロインにしちゃう思考回路の人。

ケイコは全てがヤバい。でも、頭が良いから相手に何を言われても論破しちゃうし、自分の言い分を通せちゃう人。

ミチオは多分、一番普通に近い感覚の人。

でも、日常にずっと狂気がある世界が自分の世界の全てだったら普通のラインなんて簡単に狂っちゃうし、そもそも『普通』って何?ってなる。

物語終盤にサチコがオーバーザレインボー歌うんだけど、狂気しか感じなくてしばらくトラウマになりそう。めちゃめちゃ怖かった。

お話の中で皆でマイケル踊るシーンがあるんだけど、素直に横がかっこ良かった。

章大のかごつるべでも思ったけど、ほんの少しでも踊ると一瞬で舞台がパッと華やぐのさすがだなって思う。

お芝居の中で笑うシーンもあるんだけど、段々笑う事が怖くなる。

これって笑っていいんだよね?って自分もミチオ達の狂気の世界に引きずり込まれてて面白いのかどうか分からなくなる感覚めっちゃ怖かった。

過去の自分を知る人達の家にケイコが火を放つのを見て壊れたように笑うミチオ。

内定も取れてて社会人になる道ができてたのに、社会人になる前にサチコを強姦して鎖で繋がれたから社会人になれなかったってケイコに話してたけど自分から社会に出たくなくて鎖に繋がれにいった印象だよね、ミチオ。

現代社会の縮図みたいなお芝居だなって思った。

後、何も知らなかったけど横でこんなに体位の説明聞くと思わなかった。

こんなお芝居、大晴にもしてほしいって思ったけど後10年後ぐらいでお願いします。

全然濡れ場らしい濡れ場では無いと思うけど、それでもタンクトップ脱ぐ横は綺麗で見惚れました。さすがです、横山さん。

カーテンコールでお辞儀する姿は私がよく知ってる横山裕の笑顔でホッとしたな。

最後、肉声で『ありがとうございました』って言ってくれてありがとう。

 

見てる方も凄く体力使うお芝居だったけど見れて良かった。

横のマシーン日記見れたのは本当に幸運だと思う。

このお芝居のチケット代は実質タダ。それぐらい見ごたえのある素敵はお芝居。

そんなお芝居を見るキッカケになってくれてありがとう、横。